2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『虚無への供物』〜「新形式の殺人」の連鎖は続く

[以下は、ミクシィに発表したブックレビューからの転載です。] 中井英夫は、この本の冒頭で「新形式の殺人」ということを書いている。「新形式の殺人」として例に挙げているのは、二重橋圧死事件、第五福竜丸の死の灰事件、黄変米事件、洞爺丸転覆事件であ…

無頭人とは

(以下は、ミクシィの「ジョルジュ・バタイユ」のコミュニティに書いた原稿です。) 秘密結社「アセファル」とは何であったのかを知るためには、ジョルジュ・バタイユが、ピエール・クロソウスキーらと出していた雑誌『無頭人(アセファル)』を通読する必要が…

「探偵小説」殺本事件

シャンカラの『ウパデーシャ・サーハスリー』(岩波文庫)とショーペンハウエルの『女について』(角川文庫)を、物入れの中から探し出す。ウパデーシャ・サーハスリー―真実の自己の探求 (岩波文庫)作者: シャンカラ,前田専学出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1…

從理智性的對話産生未來

靖国神社,是国家的思想体系装置,有带了路军国主义·殖民地主义的过去。我认为从民主主义的观点,这个宗教法人与国家政策连结,再次给(对)军国主义·殖民地主义的复活借出手的事需要实现样子,监视的事。 同时,关于制作新的历史教科书的会,不过,关注他们中…

予告編 プレイバック 1984

京都大学アヴァンギャルディズム研究会 会報2号 藤田一・高浜雅士著『スキゾ・ナルシストの冒険〜浅田彰の死亡診断書』という冊子がある。 私が持っているものには、裏面に「1984年11月22日 第一刷発行、1984年11月30日 第2刷発行」と記載…

鏡の国の……キララ

以下はソーシャル・ネットワーキングサイト[mixi(ミクシィ)]に書いた原稿からの転載。[笠井潔]の笠井潔未刊・放置作品一覧に、以下の文章を投稿。 ●鏡の国の殺人 【解説】新潮ミステリー倶楽部の今後の刊行予定に含まれていたが、今のところ出る気配はな…

敵側の書物を

例えば、G・ルカーチの『實存主義かマルクス主義か』(岩波現代叢書・絶版・1976年第27刷刊行)という書物がある。 当時、実存主義にシンパシーを感じていた私は、これを敵側の書物ということで入手した。これは新刊の本屋の片隅に奇跡的に売れ残って…

PKD

http://d.hatena.ne.jp/dzogchen/20050401 に、フィリップ・K・ディック(サンリオSF文庫)の作品リストを作成。疲れた!

ところで

[mixi(ミクシィ)]は一見お断りなので、すでに加入している人の推薦がないと、中に入れません。杉澤さん、入る?

[mixi(ミクシィ)]のコミュニティ[熊・楠]に、南方熊楠の映画に関する原稿を投稿。

はじめまして。 私も資金カンパの呼びかけのちらしを持っていますが、少しデザインが違うようなので、画像をアップしておきます。 監督は山本政志、原作は中沢新一、脚本は内田栄一・天願大介・山本政志、CASTは町田町蔵・渡辺哲・室井滋・利重剛・鳳ル…

[mixi(ミクシィ)]のコミュニティ[ルイ・アルチュセール] に、以下のトピックをたてる。

国家のイデオロギー装置 アルチュセールについては、初期のヒューマニスティックなマルクスと、後期の科学的なマルクスの間に、認識論的切断があるんだという主張も気になりますが、もうひとつ、彼がその後行っていたオリジナルの思想、特に国家のイデオロギ…

[mixi(ミクシィ)]のコミュニティ[フェリックス・ガタリ]に以下の原稿を投稿。

はじめまして。 これ(http://www9.big.or.jp/~np/tokijiku/tokijiku07.html)は「FOOL'S MATE」1986年3月号P74〜P81の転載記事ですね。こういった記事も、徐々に学問上の資料的価値を生じてきたように思います。 P74には、ガタリの写真ととも…

ライヒの生涯

以下は[mixi(ミクシィ)]のコミュニティWilhelm Reichのために書いた原稿。 W・ライヒについては、3つの時期に分けて考えると、理解しやすいように思います。 第一期。フロイトの有望な弟子として期待された時期。性格分析を提唱し、心と体の相関関係があ…

マリみて

以下はソーシャル・ネットワーキングサイト[mixi(ミクシィ)]に書いた原稿からの転載。 『マリア様がみてる』の今野緒雪(こんの おゆき)先生とひびき玲音先生のサイン会が、星野書店名古屋近鉄パッセ店で、14時より開かれる。会場には、およそ250名…

『異邦人』について

以下は、ソーシャル・ネットワーキングサイト[mixi(ミクシィ)]に書いた原稿からの転載。 ・コナー・クルーズ・オブライエン著・富士川義之訳『現代の思想家カミュ』(新潮社・絶版)は、ムルソーが、アラブ人を殺害したのは、アルジェリアのフランス人とし…

P・K・ディック、サンリオSF文庫コレクション

サンリオSF文庫の歴史は、日本でのフィリップ・K・ディック受容の歴史でもある。なぜなら、サンリオSF文庫は、ディックの『時は乱れて』の紹介に始まり、同じくディックの『アルベマス』の紹介を持って終刊したからである。 基本的に私は、サンリオSF…