2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『テロルの現象学』について

アレクセイこと田中幸一氏との論戦は、次のような経過から始まった。 (1)ミクシィで、2007年02月01日 00:16に私が書いた竹本健治氏の小説『キララ、探偵す。』のレビュー中に、53ページの「かくかくしかじか」から、作者のメタ・フィクション指向を指摘す…

齟齬の根底にあるもの

アレクセイさんには、いままで恩義がありますので、私の文章で、不快な思いをさせたとすれば、大変申し訳なく思います。 ただ、アレクセイさんの私に対する理解には、相当な誤解があるように思います。 私はアレクセイさんの反権力的で、一匹狼的なスタイル…

まだまだ幸せ者だと思わなくては

アレクセイ氏の「よだれに塗れた、おもちゃの勲章 ―― はらぴょん論・序説」(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=351850005&owner_id=491648 でのコメント参照)を読みました。この文章は、私にとって痛い文章ですが、そうであるがゆえに、深い厚情を感じずに…

「批評におけるパラダイムの混在」に激怒した田中幸一氏に答える

私の理解することころでは、アレクセイ氏は、「批評におけるパラダイムの混在」http://mixi.jp/view_diary.pl?id=347184234&owner_id=491648で私が提示した分類、すなわち 1.現象学・実存主義のパラダイム 2.構造主義のパラダイム 3.文化記号論のパラ…

批評におけるパラダイムの混在

一体、何がいいたいのか、私にはわからない。 なぜ、文化記号論者とポスト構造主義者が、並列に並べられるのか、私にはさっぱりわからない。 どっちかが上位の価値基準で、もう片一方が下位の価値基準ならばわかる。しかし、並列に、対等の立場で並んでいる…

『キララ、探偵す。』

竹本健治著『キララ、探偵す。』(文藝春秋)は、主人公の乙島侑平のもとに、母方の従兄にあたる益子隆太郎博士から、モニタリングのためにメイド型の美少女ロボットのキララが送られてくるというところから始まる。このキララは、特定部位に接触すると、別…