パブリック・イメージの失墜

損保ジャパンの件は、結局代理店の日産系カー・ディーラーの営業方法に問題があるということで落ち着きそうである。それにしても、本人の意思確認もせずに、保険証券を送りつけてくるというのは、どうみても問題がある。代理店は、電話確認で契約更新成立と判断したというが、この電話の相手が契約者でなく、また説明も不十分であった。直接的な責任は、代理店のやり方にあるかも知れないが、そういう損保ジャパンも契約に関して、本人のサインや押印がなくとも、電話確認だけで良しとしており、このようなやり方を招く誘因を作っていたといえよう。問題は、顧客の立場を無視した営業方法にある。この件に関して、契約者本人の意思確認を全くしていないというのは、顧客無視の最たるものであろう。このような営業が、今の時代に成り立つと考えるのが、そもそもおかしい。いくら広告に資本をつぎ込んでも、こんなことをしていたら一気にパブリック・イメージは崩壊するということがわからないのだろうか。