愛・地球博


EXPO 2005 AICHIの開催が近づきました。会期は2005.3.25から2005.9.25。
公式ホームページは、以下のアドレスです。
http://www.expo2005.or.jp/jp/
愛知万博について、大阪のTV局などではあまり報道していません。(その代わり、バラエティ番組では、未だに大阪万博に来なかった人を揶揄して、失笑したりしています。)愛知万博のちらしは、本日近鉄本町駅で入手しました。
以下が、その裏面です。

会場については、当初瀬戸中心でしたが、これを見ると長久手の青少年公園中心になっています。
これには理由があって、愛知万博は「自然の叡智」をテーマにした環境を主題とした万博なのですが、それを行うために環境破壊を伴う開発をせねばならないというパラドックスを最初から抱えていたからです。
万博反対派のシンボルとなっているのが、瀬戸の「海上の森」です。
例えば、以下のような反対派が存在します。
http://www.h2o.or.jp/~banpaku/
中日新聞とかでは、このあたりの問題を詳細に報じていたのですが、大阪ではあまりとりあげていません。せいぜい愛知万博の前売りが行われている程度の報道のみです。
愛知万博は、その内容からしエコロジーのためのさまざまな提言を含んだ展示となりそうですが、そのために森林に手をつけ、そこに棲むオオタカなどの生態系に影響を与えるという矛盾を生じているのです。
私は実際にどうなったのか、会期中に見に行くつもりでいます。
愛知万博の企画段階で、アイデアを募集するということがあって、私はそれに応募したことがあります。募集の趣旨は、アトラクションやイベントをどうするかということでしたが、私は総合的に、実に馬鹿げたことですが、会場のすべてにわたって提言をしました。無論、通ることはなく、後で丁重な礼状が届きましたが。当時、私は最先端のバーチャル・テクノロジーなどを駆使し、また環境に配慮した交通機関を使用し、森林にほとんど手を付けず、なおかつ地球環境のためになるアイデアを発表する場として万博を開催する方向を真剣に考えていたのです。
愛知万博に関しては、かなり複雑な想いなのです。
愛知万博の基本コンセプト作成には、中沢新一が関与していますが、彼の研究対象である南方熊楠エコロジーの立場から神社合祀に反対した人です。
南方熊楠が生きていたら、環境を主題とした万博に対してどんな意見を述べたでしょうか。