ストロベリーソングオーケストラによる演劇公演「密室のテキスト」に

ストロベリーソングオーケストラによる演劇作品「密室のテキスト・白」
http://www.ustream.tv/recorded/14288949#utm_campaign=twitter.com&utm_source=14288949&utm_medium=social

この演劇は、約30名ほどの人のツイッターのつぶやきが取り入れられており、私のつぶやきも使われています。

私のページは、以下のページです。
http://twitter.com/#!/harapion
以下は、そこから使用された部分。なお、「密室のテキスト」の台本では、他のつぶやきとの整合性等のため、一部修正されて使われています。

いつからなのか。他人の視線を怯えるようになったのは……。闇のなかで光る瞳は、幻覚なのか。トラウマなのか。逃避のなせるわざだろう。私はいつしか見られることなく、見る存在になろうとしていた。屋根裏の散歩者、然り。箱男、然り。 #15secretroom 2010年10月7日 22:28:33 webから

時間は円を描いている。生成から始まり、祝祭を経て、やがて終焉へと向かう。しかし、全くの暗黒のなかには、純白のはじまりが胚胎されている。新しい再生を得るためには、完全なる死を経なければならない。そんなことを、この時計を見ながら、考えていたのさ。 #15secretroom 2010年10月7日 22:34:47 webから

密室のなかを浮遊するこの文字は、夢か、現実[うつつ]か、幻か。見知らぬ文字のようでいて、どこか懐かしさすらかんじるのは、なぜなのか。これは、フラグメント化された私自身。そう、自分が砕け散った痕跡。この私は、言葉でできている。 #15secretroom 2010年10月7日 23:10:10 webから

#15secretroom 少女が裸電球を持っている。「電球さぁ〜ん、電球さぁ〜ん」と歌うと、まばゆい光を発して、少女の横顔を映し出す。はっとするような美しい、だけど憂いを帯びた表情。少女は、その電球を床下の複雑な装置に、回転させながら取り付ける。 2010年10月11日 17:25:18 webから

#15secretroom 【伝播性赤死病】通常の伝染病は生物的ウィルスに拠るが、この病気は言語ウィルスによって起こる。感染すると、感染者(キャリア)と非キャリアの区別がつくようになり、集団的免疫機能により、キャリアが非キャリアを集団で襲うようになる。 2010年10月11日 23:29:00 webから

#15secretroom 【感染型殺人淫楽症】快楽殺人の場合、連続殺人(シリアルキラー)に発展しやすい。伝播性赤死病などの病気で、殺人を犯し、その際にA10神経に脳内麻薬物質(ドーパミン)が流れる体験をすると、条件づけが完成し、感染型殺人淫楽症を併発することがある。 2010年10月11日 23:48:23 webから
2010年10月16日 0:16:15 webから

#15secretroom この世界はすべて機械で出来ていて、誰一人例外なく、その機械に組み込まれている。私たちは機械なのだ。この私も然り、そして、あの司令官や胎動し始めた新時代の社会も然り。それが、このドラマの真相なのだ。狂気を帯びた凶器。街は機械マニアの少女に支配されている。
2010年10月16日 0:32:58 webから

#15secretroom 硝子に映った少女の横顔は、今も忘れない。電球の明かりで、青白く窓硝子に映っていた。少女が床下の装置に電球を取り付けた瞬間、住居は基より、街全体が生気を持った怪物と化して動き始めた。そして、部屋の片隅にあった司令官の姿をしたアンドロイドの眼が点滅した。
2010年10月16日 0:32:58 webから

#15secretroom それらの悪夢は終わる。すべてのメガマシーンは、砕け散り、崩壊するだろう。システムの中心、すべての中枢に、本物の死をつきつけることによって。神経回路のように絡まった指令システムを切断せよ。
2010年10月16日 0:37:48 webから

#15secretroom 闇のなかに光を求めるのではない。闇のなかに、より深い漆黒の闇を求めるのだ。そうした否定のロジックを積み重ねた果てに、あるいはこれ以上否定できない、最低限の基盤を見出せるのかも知れない。 2010年10月16日 0:40:49 webから

#15secretroom 少女が私宛てに手紙を書いているというのは、願望思考であり、快楽原則が私に見させた幻想である。今や、幻想は破壊される。私のことを思い続けている少女というのは、虚構であり、そのような少女は存在しない。
2010年10月27日 1:35:07 webから

#15secretroom 切手の貼られていない手紙。誤配される手紙。遅配される手紙は、コミュニケーション不全症候群、郵便的な不安を象徴的に語っている。人は得てして顕在化したメタファー を見落としやすいが、そこには余りにも強烈過ぎるがゆえに隠蔽された欲動を見ることができる。
2010年10月27日 1:43:23 webから

#15secretroom 私の過ちは、コミュニケーションを断絶させるような心の壁を築いてしまったことだ。理想的な少女像を創り上げ、現実の少女に理想像を強要してしまったことだ。私が恋焦がれていたのは、現実の、生きている少女ではなく、観念の、不在の少女だった。
2010年10月27日 2:23:10 webから

#15secretroom そう、少女の声が私に聴こえるのは、幻聴。病んでいるのは、少女ではなく、この私。
2010年10月27日 3:18:52 webから

#15secretroom ふっふっふ。だんだん判ってきたぞ。この世界のからくりが。床に敷き詰めたビロードの布の端を、いきなりひっぱってみろ。そこに広がる無数の斑点。水玉模様と思えたそれは、生きていて、蠢き、蠕動し、やがて開き始め、妖しい金色の光を放ち始める。
2010年11月16日 0:21:11 webから

#15secretroom 無数に犇めき合っているのは、眼だ。生きた人間の眼だ。 2010年11月16日 0:23:37 webから

#15secretroom ここは身の毛もよだつおぞましい密室だ。すべては生きた眼の玉から出来ている。壁を見ろ。あそこも、ここも、一面を覆いつくしているのは、瞬きする生きた眼だ。それらの眼は、この俺を見ている。 2010年11月16日 0:28:50 webから

#15secretroom この俺が壁を見ているのではない。壁が……一面を覆いつくす生きた瞳が、この俺を見ていて、この俺を計量し、測定し、値踏みしているのだ。
2010年11月16日 0:33:11 webから

#15secretroom なんて厭らしいんだ。壁を覆いつくす目の玉同士が通じ合い、連携して、ぴくぴく動いたかと思うと、やがて俺を取り囲むように、螺旋状の渦を描き始めた。 2010年11月16日 0:36:42 webから

#15secretroom きっ。目の玉の奴、俺の頬に飛び乗りやがった。 2010年11月16日 0:38:10 webから

#15secretroom 夢だろ。夢。こんな馬鹿なこと起こるはずないもの。第一、科学的に説明できないだろ。夢だったら、早く目覚めさせておくれよ。このまま、瞳が全開するなんて、嫌だよ、嫌。
2010年11月16日 0:45:50 webから

#15secretroom なんて、こったい。恐怖とは、醒めない夢の別名だったのか。
2010年11月16日 0:47:13 webから



いずれ、これらのセリフがどのようにして思いついたものなのか、書きたいと思います。