新曲動画 「俺たちは原発の奴隷か」

3・11以降、私たちはいかに生きるのか、国のあり方をどう考えるのか、を再考する契機となることを願って、この歌を捧げます。

<作詞者からの謝辞>
この歌詞を書こうと思ったのは、制服向上委員会の「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」を聴いたからです。「アイドルに先を越されてしまった!」と思うのと同時に、私にできること­を考えたとき、歌詞を書くことを決めました。火をつけてくれた制服向上委員会に感謝!
この歌詞を書く際に、インスピレーションを与えてくれたのは、ジョン・レノンの「女は世界の奴隷か」でした。平和を愛し、平等を重んじたジョンの精神に感謝。
この歌詞のもうひとつの源泉は、日本国憲法でした。日本国憲法に書かれている基本的人権は、原発問題を考える際に、私たちを守ってくれる最後の砦になるのではないか、と思­います。
私たちの憲法の民主主義(主権在民)の思想は、ルソーの『社会契約論』から来ています。三権分立は、モンステキューの『法の精神』から......私たちは、先人が闘争を­通じて獲得した人権(イェーリング『権利のための闘争』)を、この試金石と対峙しても、決して後退させてはならないのです。

<作詞者からの補足説明>
原発問題について深く知りたい方に、参考図書として、以下の著作を推薦します。
 七つ森書館刊『高木仁三郎著作集』、広瀬隆『東京に原発を!』『原子炉時限爆弾』
原発で発生する核廃棄物が、劣化ウラン弾に転用されるということについては、以下のサイトをご覧ください。
 http://www.asyura2.com/0306/health5/msg/452.html
ネオリベラリズム新自由主義)による経済格差、プレカリアートと呼ばれる経済的不安定階級の急増に関して、雨宮処凛は、生存権の危機として捉え、人々の連帯と闘争を訴­えていますが、原発問題に関しても、生存権財産権の危機、言論の自由の制限といった基本的人権に抵触するような事態が生じていると、私は考えています。この問題に関して­、いま、この歌を通じて、あえて憲法を提示したのは、憲法に規定されているような当たり前のことすら、当たり前でなくなってきていると言いたいがゆえ、です。
・この問題をいかに乗り越えるか、示唆的な著作として、以下の対談集を推薦します。このなかで、中沢氏が主張している、原子力の時代を超えて、第八次エネルギー革命に足を­踏み入れなければならないという考え、さらには緑の党のようなものが必要という考えを全面的に支持します。
 内田樹中沢新一平川克美『大津波原発

作詞 原田忠男
作曲 小川英二
編曲 小川英二
歌唱 小川英二

俺たちは自由に生まれてきた
そうだろう  教えてくれ
主権在民基本的人権三権分立......)
決定権は俺たちにある
ジャン=ジャック・ルソーの贈り物

生命と財産は守られる
そうだろう  答えてくれ
命に替えても守りたい 
子供たちまでもが危機に晒されてる
すべては明るい未来のためだと言うけど
子供や母親たちが嘆く世界が なぜ明るいのか

俺たちは原発の奴隷ではない
女が世界の奴隷じゃないように
ありがとう  ジョン
君と憲法がひとつになったとき
ぼくは闘うことにしたよ
日本を愛するがゆえにね

原発に反対する者は 過激派か犯罪者だという
この国の憲法に従うことが なぜ犯罪なんだろう

俺たちは自由に生まれてきた
そうだろう  教えてくれ
主権在民基本的人権三権分立......)
決定権は俺たちにある
ジャン=ジャック・ルソーの贈り物

この国は平和主義
そうだろう  答えてくれ
死の灰が輸出され 
劣化ウラン弾が子供たちを襲う
すべては明るい未来のためだと言うけど
子供や母親たちが嘆く世界が なぜ明るいのか

俺たちは原発の奴隷ではない
女が世界の奴隷じゃないように
ありがとう  ジョン
君と憲法がひとつになったとき
ぼくは闘うことにしたよ
日本を愛するがゆえにね

殺人は死刑、無期、五年以上......刑法にあるのに
大量殺戮は未だに勲章なのか