Wonderful Christmas Lights (music:飛鳥英二)


2011年のクリスマス・ソングです。
歌詞のなかに、2011年に日本に起きた出来事が刻み込まれています。
この曲は、悲劇的な事実に触発されながらも、事実を超えることが目論まれています。
そこで参照されるのが、ナグ=ハマディ文書のなかの「トマス福音書」です。
20世紀の聖書考古学の最大の発見とされるのが、死海文書とナグ=ハマディ文書です。
死海文書は、クムランで発見された文書であり、内容からしエッセネ派との深いつながりが考えられています。原始キリスト教を考える上で重要な文書です。特徴として、極端­な精神主義と、光の子と闇の子による戦争が挙げられます。死海文書は、「新世紀エヴァンゲリオン」にも出てきますね。
一方、ナグ=ハマディ文書は、グノーシス派の文献であり、汝の内にあるものを引き出したならば、救いがもたらされるが、それができなければ滅ぶといった思想が見られます。­グノーシス主義の特徴は、反宇宙論的二元論です。
ナグ=ハマディ文書は、カール=グスタフ・ユングや、フィリップ・K・ディックの『ヴァリス』連作に影響を及ぼしました。ハンス・ヨナスは、ハイデッガーの実存哲学(基礎­的存在論)に、グノーシス主義的傾向を見出し、中沢新一は『はじまりのレーニン』で、マルクス主義グノーシス的傾向を見出しました。(私的には、レーニンよりも、シモー­ヌ・ヴェイユにそれを感じるのですが)
私の内に、重要なものが眠っているという考え方は、胸三寸の位置に仏性が眠っているという仏教の考え方とも通じます。(ちなみに、私はブッティストです)
このクリスマスソングによって、(本来の、あるいは成りたい)自分自身を目覚めさせることが、記念日となることでしょう。
そういう意味で、この曲は新しい新生の記念日を祝う歌であり、一年365日を記念日に変える歌なのです。

Wonderful Christmas Lights (music:飛鳥英二)

作詞:原田忠男
作曲:飛鳥英二 
編曲:飛鳥英二

ほんとうの君はまだ生まれていない
自由になるためには
君の奥深くで眠っているものを 目覚めさせなければ

眼を閉じれば 高速度で展開される光景
震災 津波 原発 ...... 
これでもかこれでもかと押し寄せる 苦悩の壁
君を否定するものが 君自身を見つめさせ
より高次の君を目覚めさせる

Wonderful Christmas Lights
見るべきものは 見えるものではなく こころの愛
すべてからあふれ出し やがて世界を包み込む光となり
キリストが愛と呼び ブッダが慈愛と呼ぶ 光の時代が来る

ほんとうの君にまだ気づいていない
閉ざされた壁を越え
世界に優しさと潤いをもたらすことができる君自身を

世界中で 繰り広げられる地獄の光景
戦争 飢餓 恐慌 ......
現在にしがみつくものをあざ笑うかのよう
世界中にセットされた 苦悩の種が
ほんとうの君自身を覚醒させる

Wonderful Christmas Lights
見るべきものは 見えるものではなく こころの愛
すべてからあふれ出し やがて世界を包み込む光となり
キリストが愛と呼び ブッダが慈愛と呼ぶ 光の時代が来る

◆ この楽曲を手掛けた飛鳥英二氏のミュージックページ
http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=19541

◆ musictrack 
http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=17557&mod=sounds&snd=43708