真 煉獄の彼方へ2012

真 煉獄の彼方へ2012 (music:飛鳥英二)

「煉獄の彼方へ http://youtu.be/pvR2B9r6ByU」とは異なる新Versionにして、真Versionです。

「禁忌という悪に触れるほどの恋愛」、「死に至るほどの絶望的な愛」をテーマにしています。
飛鳥英二と私との初の共作であり、その完全リメイクです。
当初、「絶」というタイトルで曲だけ音楽投稿サイトに公開されていたのを私が見つけ、勝手に歌詞をつけ、「良かったら使ってください」と押し売りのようにメールしたのが始­まりです。

エミリ・ブロンテの恋愛小説『嵐が丘』を、ジョルジュ・バタイユが批評し、そこに生命エネルギーの過剰を蕩尽するものとしての悪を読み取ろうとしていますが(『文学と悪』­)、この歌詞もそんな主題を表現しようとしています。端的に言えば、破滅愛。堕ちることを知っているが、あえて禁忌の一線を超えるといった内容を扱っています。
嵐が丘』は、ケイト・ブッシュの「嵐が丘」の題材にもなっていますが、あの痺れるような、超越的な愛の世界を、いつかは描いてみたいと思います。
音楽形式を踏襲しながら、最期は形式すらも破壊するような凄まじい生命の表現をやってみたいのです。

嵐が丘 (新潮文庫)

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文学と悪 (ちくま学芸文庫)

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天使と小悪魔

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【映画ポスター】嵐が丘 ルイス・ブニュエル

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多くのアーティストは、人間のこころのダークな部分さえも、タブーとせず、直視しようと考えています。
私たちも、単に表面的をなぞるだけの音楽ではなく、魂に突き刺さるような楽曲を生み出せたらいいなと考えています。
そのためには、一度徹底的に堕ちる必要があるのです。
奈落の底を見据えて、その上で自由への突破口を見出し、魂を晴れやかなオープン・スペースへ導くこと、それが必要なのです。

曲名:真 煉獄の彼方へ2012 (music:飛鳥英二)
作詞:原田忠男 Tadao Harada
作曲:飛鳥英二 Eiji Asuka
編曲:飛鳥英二 Eiji Asuka

命の限り君のすべてを
愛の奇蹟が 許されないなら
生きのびよう 何度でも
狂おしい想いで

君との出逢いが 悲劇だとは
思いたくない 思わせたくない
人ごみ 隠した ふたりの 過去を
君と二人ならば 逃げてゆけるさ

たとえ 地の果て 奈落の底まで
君を愛し続けて 生きてゆこう
見えない未来も
君となら怖くない

たとえ 火の海 地獄絵図でも
世界を敵にしても 君を守り抜こう
灰色の虚無を 君が終わらせる
見えない未来も 君となら怖くない

涙がとめどなく流れ すべてを
洗い流しても 君を愛し続けて
生きてゆこう ここにいる意味が
君のおかげで確かになるから