怪獣ビブリオクラスト、本棚に出没!

喜国雅彦著『本棚探偵の冒険』が文庫になった。なにをおいても、この本を読まねばならない。読むことによって、より重度の本のビョーキになることは、マチガイナイ!

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

本棚探偵の冒険

本棚探偵の冒険

もう表紙から凄い。マニア受けする表紙だ。
今回、カバー協力は、ステュディオ・パラボリカらしい。うむ。ペヨトルの影か。
めくるめく探偵小説の世界。
本棚をつくり、本函をつくり、さらに豆本をつくる喜国雅彦
狂おしいほどの悦楽の世界!
しかし、この本に出てくる古書マニアは、凄い。
ビブリオマニアならぬビブリオクラストは、さらに凄い。
ビブリオクラストは、高額の古書を買い、蔵書印を押しまくり、古書としての価値を破壊し、再度市場に出すことによって、読むための本という本来の目的を回復させるのだという。この話をする喜国雅彦は、まるで怪獣を語っているようだ。
本棚探偵の回想

本棚探偵の回想