2005-06-22から1日間の記事一覧

『匣の中の失楽』について

[以下はミクシィに書いた『匣の中の失楽』のレビューです。] 小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』、夢野久作の『ドグラ・マグラ』、中井英夫の『虚無への供物』と続いてきた精神史の「黒い水脈」(埴谷雄高)は、その後二つの流れに分かれる。ひとつが竹本健治…