2006-02-19から1日間の記事一覧

『熊の場所』

「よい」と「わるい」……舞城王太郎の文学空間では、ふたつの明確な区別が存在する。善悪ではない。生命にとって、よいものであるか、わるいものであるかが問題なのだ。 舞城王太郎にとって「よい」とは、ストレートであること、すなわち、生命のアンタンシテ…