水木しげる『神秘家列伝 其ノ弐』読了。
この漫画は、『怪』に連載されたもの。『神秘家列伝 其ノ壱』もよかったが『神秘家列伝 其ノ弐』もすばらしい。
常人よりひとつ器の大きい人々が紹介されている。(必ずしも神秘家とは限らない。)
ここで紹介されているのは、安倍晴明、長南年恵、コナン・ドイル、宮武外骨の四人。
気になったのは、浅野和三郎が研究した長南年恵という女性である。
(1)わずかな水と生のさつま芋だけで、14年間ものを食べずともよかった。
(2)ふたをした瓶のなかに、さまざまな薬効のある霊水を出現させることができる。
(3)家鳴りや振動が引き起こす。等
最後の(3)は、ラッピング現象であり、超常現象としてはポビュラーなものである。しかし、それにしても不可思議である。特に(2)が。
長南年恵は、このような怪異を引き起こし、官憲につかまったこともあるとのことだが、今日でも(2)は薬事法にひっかかる恐れがある。
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/10/01
- メディア: 文庫
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