黒猫館はてな出張所〜カネゴンの日だまり http://d.hatena.ne.jp/kuronekokann/20050202 にコメントを書く。
以下は、その内容。
『アンドレ・ブルトンが主導したシュルレアリスムの芸術運動は、フランスでは文学・思想・絵画を中心に展開しましたが、日本では四次元怪獣ブルトンに変貌し、ウルトラマンと戦いました。ブルトンを倒すのに、2回もスペシウム光線を発射しなければならなかったのは、ブルトンへの敬意なのかもしれませんね。』
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ちなみに、中沢新一の説によると、フランスのシュルレアリスム(超現実主義)に相当するのは、アメリカではウォルト・ディズニーのアニメだという。但し、アメリカでは光と影がなくなり、表層的な世界になっているという。
確かに、本国フランスでは、白魔術のブルトンVS黒魔術のパタイユという構図が見て取れたわけですし……。
ちなみに、巌谷國士の『シュルレアリスムとは何か』によると、読みとしてはシュールレアリスムではなく、シュルレアリスムが正しいという。なぜ読みにこだわるかというと、意味が曲解される可能性があるからで、巌谷によると、ブルトンが主張したのは、シュール(超)+レアリスム(現実主義)ではなく、シュルリアル(超現実)なイズム(主義)なのだという。つまり、シュール(超)+レアリスム(現実主義)というと、現実から離れた空想を重んじる主義ということになるが、シュルリアル(超現実)なイズム(主義)だと、現実以上の現実を追求する主義ということになる。
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