タロット図解

タロットには、数札を特徴とするマルセイユ版の系統と、それを象徴的な図像に置き換えたアーサー・E・ウェイト版の系統があります。
ここではまず、オーソドックスなものから紹介します。
これは1JJタロットと呼ばれるものです。

そして、これはタロット・クラッシック。

アーサー・E・ウェイトによるものは、ウェイト版とも、出版元の名からライダー版とも呼ばれています。アーサー・E・ウェイトは、イギリスのゴールデン・ドーン(黄金の暁会)のメンバーです。

ウェイト版は、他のタロット制作者に影響を与えました。現代では、メルヘンティックなこんな作品も誕生しています。これはハンソン・ロバーツ作です。

ディヴィッド・パラディーニによるデザインのアクエリアン・タロットも有名です。

ここまでは、比較的一般的なものです。
以下は秘教的なものになってゆきます。
まず、秘密結社ゴールデン・ドーン(黄金の暁会)のタロット。これはイスラエル・リガルディーの指導のもと、ロバート・ウォンが制作したものです。カバラの生命の木と関連づけられています。

さらにゴールデン・ドーン(黄金の暁会)が儀式の際に使用したとされるタロット。

それから世界で一番美しいアレイスタ・クロウリーのトート・タロット。これは、クロウリーの指導の下、フリーダ・ハリスが描いた作品です。

トート・タロットは、青の函と白の函を持っています。発行元の違いのようです。
ロバート・ウォンは、ユングのタロットも制作しています。これは数字が一切無いのが特徴で、占いより、瞑想に適したものです。カール=グスタフ・ユング深層心理学に基づくものですが、別にユングが指導したものではありません。

イシュベルによる秘密結社イシス寺院のタロットは、エジプトの神話的世界観に基づいています。

また、IBISタロットも、エジプト神話を題材にしていますが、イシス寺院と異なり、こちらは伝統的なタロットのシステムに基づいています。

カリオストロのタロットというものもあります。星占いなどと連動しています。

スペインのグラン・タロット・エソテリコというのもあります。

また、スペインには、タロット・プマリエガというのもあります。

見落としてはならないのは、グランド・エッティラです。意味深い画像が並んでいます。

タロットの奥深さに気づいていただけましたでしょうか。これらは、輸入品ですが、玩具店や書店などで入手可能です。発行元はUSゲームシステムや、スイスのAGMとかです。特にエソテリックなものは、いつ手にできるか判りませんので、見つけたらすかさず手に入れましょう。
タロットは並べ方によって、無限の読み取りが可能になる完全な書物として捉えることができるのではないでしょうか。不可解な図柄を見ながら、その意味解読にイマジネーションを働かせるのも、右脳の活性化に役立つかも知れません。
関心の一端になって、タロットを手に取る方が出てくれば、幸いです。