2013年01月03日のツイート
@harapion: マゾッホは、クラフト=エビングのつけたレツテルのせいで、正統な評価が遅れている作家と言えるかも知れない。ロラン=バルトではないが、「テクストそのものへ」と言ってあげないと、ドストエフスキーに迫ろうとした(のかもしれない)作品を見落とすことになる。
2013-01-03 01:23:22 via web
@harapion: 先ほどから種村季弘『ザッヘル=マゾッホの世界』をめくっているが、『魂を漁る女』への言及が見当たらない。そういえば、桃源社のザッヘル=マゾッホ選集にも、『魂を漁る女』は収録されていない。ドゥルーズが「マゾッホの最も美しい小説」(前掲書122頁)と言っているのにも関わらず。
2013-01-03 01:17:46 via web
@harapion: ドゥルーズは「マゾッホの最高傑作にかぞえられる二篇の暗黒小説はガリシアの神秘教団を扱い、比類なき苦悩と緊張の水準に達している。『魂を漁る女』と『神の母親』がそれである。」と書いている(蓮實重彦訳『マゾッホとサド』晶文社16頁)。ドゥルーズは『魂を漁る女』の価値に気付いている。
2013-01-03 01:08:21 via web
@harapion: ドストエフスキーとマゾッホの接点……あった!1881年、マゾッホはライプツィヒの出版人バウムガルトナーからの要請で、文芸誌「頂上」の編集長になっている。この「頂上」に、ドストエフスキーからの寄稿がなされているのだ。マゾッホがドストエフスキーを意識したことは十分に考えられる。
2013-01-03 00:58:54 via web
@harapion: マゾッホの『魂を漁る女』、ロシアの異端信仰・遍歴派(逃亡派)が出てきて、宗教を理由とする連続殺人事件が起きる。もしかして、マゾッホはドストエフスキーに挑もうとしているのではないだろうか。ドストエフスキーでも鞭身派・去勢派・逃亡派が登場し、極限の魂の劇としての殺人事件が起こる。
2013-01-03 00:53:15 via web