魂のこよみ
街は、完全にクリスマス・モードである。本屋さんに行くと、『ポーの一族』に贈り物にふさわしくリボンがつけられていた。
だが、今日紹介するのは、最もクリスマスの本義に沿った本である。
ルドルフ・シュタイナーによって書かれたこの本は、『魂のこよみ』というタイトルがついており、ページをめくるとシュタイナーによって書かれた水彩画がついている。

- 作者: ルドルフ・シュタイナー,高橋巖
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/12/09
- メディア: 文庫
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その世界では、宇宙の動きが、生から死に至る人の一生と重ね合わせられ、さらに人の一生が、春夏秋冬の季節の流れと重ね合わせられる。
マクロコスモスとミクロコスモスがひとつに結びつき、一人の生き方が、巡りめぐる宇宙の円環的なリズムとリンクされるようになる。
ひとりであることは幻想であり、わたしの鼓動が宇宙のリズムになるのだ。
この本を読むと、シュタイナーが、ゲーテの正統な後継者であることがわかる。
『魂のこよみ』は、マクロコスモスとミクロコスモスを重ね合わせるための調律のための書である。
中沢新一とレヴィ=ストロースによる『サンタクロースの秘密』によると、クリスマスの起源が古代からの冬祭りにあるという。

- 作者: クロードレヴィ=ストロース,中沢新一,Claude L´evi‐Strauss
- 出版社/メーカー: せりか書房
- 発売日: 1995/12
- メディア: 単行本
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