交通事故に遭った日に、棺桶を買う

本日、出掛けに交通事故に遭いました。自動車が止まってくれたので、道路の真ん中あたりまで行って、もう一方の車線を確認しようときょろきょろしていたところ、女性の運転するバイクがぶつかってきました。「大丈夫ですか。大丈夫ですか。」と訊かれて、「ええ、まぁ。」とか言ったのですが、ああいうときには、後にどんな症状が出てくるのかわからないので、一応相手の連絡先を聞いておくべきなんでしょうね。とりあえず、出勤に間に合わなくなるということばかり頭に浮かんで、普通に歩き出したのですが、現在、腿のあたりに腫れが残り、アキレス腱が少し痛いです。ナーバスなせいか、気分もすぐれません。
というわけで、一度死んで<虚体>となったdzogchenですが、今まで死と生の間に大きな段差があると思っていましたが、案外紙一重の偶然に支えられているのではないかと思うようになりました。
しかしながら、生きている限り、業は残るもので、帰りに近所の書店で、三原ミツカズの「コフィン・オブ・フールズ COFFIN of FOOLS」(限定3000部、ステュディオ・パラボリカ)と、イナガキ・タルホの『一千一秒物語 稲垣足穂コレクションI』(ちくま文庫)を見つけて購入しました。「コフィン・オブ・フールズ」は、棺桶のかたちをしています。
生きながらえて棺桶を買う愚かさよ。

・作者 三原ミツカズ
・「コフィン・オブ・フールズ COFFIN of FOOLS」
・出版社 ステュディオ・パラボリカ
・発売日 2005/01
・ISBN4-902916-02-9 c0072

一千一秒物語―稲垣足穂コレクション〈1〉 (ちくま文庫)

一千一秒物語―稲垣足穂コレクション〈1〉 (ちくま文庫)