大塚英志の『戦後民主主義のリハビリテーション』(角川文庫)を読む。

大塚は、自民党民主党改憲派であり、われわれを取り巻く政治情勢の保守化に危機を抱く。彼は本来中道路線なのだが、全体が右傾化しているために、左に見えるポジションになったと考える。
しかし、この分厚い本を投入しても、この状況は変えることはできないだろう。しかし、考え、発言する契機となるなら、この本も意味があるものになるかもしれない。

ところで、本題から逸れるが、許月珍も、ルーシー・モノストーンも、三木・モトユキ・エリクソンも大塚の創作である事を、巻末であっさり言ってしまっている。
多重人格探偵サイコ・フェイク

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多重人格探偵サイコ ルーシー・モノストーンの真実 (角川コミック・エース)

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