「俺たちは原発の奴隷か」新ヴァージョン+浜岡原発に関して
私が作詞した「俺たちは原発の奴隷か」が、原曲以外に、まーびんさんの編曲を経て、更に2ヴァージョン増えることになった。
まーびんさんは、人に媚びることなく、自分の好きな音を追求し、最終的に前衛的な音(彼は変態音楽と称しているが)を造ってしまう人で、この曲の編曲にあたっても、同様の作業がなされている。
今回、増えたのは、以下の2曲。
A 桜花特攻楽団 三番機 愛親覚羅長介さんが歌っているもので、カバー曲にあたる。
YouTubeで、桜花特攻楽団(gunka4949)さんのページにアップされている。
gunkaとあるように、このページには軍歌、但し、変態音楽化された軍歌、前衛的な軍歌がアップされている。
桜花特攻楽団は、右翼的音楽団体なのか?それは、よくわからない。少なくとも、民族派右翼っぽいスタイルの音楽団体なのは、間違いなさそうである。
もうひとつは、B 原曲を歌っていた飛鳥英二さん自身が、まーびんさんによってアレンジされたものを歌うというもので、現在、musictrackという音楽投稿サイトにアップされている。
「俺たちは原発の奴隷か」の歌詞は、当初、制服向上委員会の「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」(アルバム『世界で1番幸せ』にも収録されている)にインスパイアされて書いたもので、基本的には護憲民主主義的な方向性の歌詞である。ジョン・レノンと日本国憲法が、手術台上のミシンとコウモリ傘のように出逢い、ドストエフスキーのイワン・カラマーゾフの如く、子どもの不幸を掲げて、原発の造りだす水晶宮の幻想を粉砕するというコンセプトの曲である。
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例えば、脱原発を掲げるグリーンアクティブのような運動体に、左(加藤登紀子さんは、そうだと思う)から右(鈴木邦男氏は、明らかにそうだと思う)まで関わっている。それと同じようなものだと思う。
(私は、どちらかというと、非政治的人間で、中道路線だったのだが、原発問題に関する考察をするうちに、過激化してしまった。日本の危機が去るまで、戻れないだろうな。)
A カバー曲 俺たちは原発の奴隷か (うた:桜花特攻楽団 三番機 愛親覚羅長介さん)
作詞:原田忠男
作曲:飛鳥英二 (旧名:小川英二)
編曲:まーびん
うた:桜花特攻楽団 三番機 愛親覚羅長介
制作年:2012年
B 新ヴァージョン 俺たちは原発の奴隷2012 (うた:飛鳥英二さん)
http://musictrack.jp/musics/47526
作詞:原田忠男
作曲:飛鳥英二 (旧名:小川英二)
編曲:まーびん
うた:飛鳥英二
制作年:2012年
C 原曲 俺たちは原発の奴隷か (うた:小川英二さん)
作詞:原田忠男
作曲:小川英二
編曲:小川英二
制作年:2011年
歌詞「俺たちは原発の奴隷か」
俺たちは自由に生まれてきた
そうだろう 教えてくれ
(主権在民、基本的人権、三権分立......)
決定権は俺たちにある
ジャン=ジャック・ルソーの贈り物
生命と財産は守られる
そうだろう 答えてくれ
命に替えても守りたい
子供たちまでもが危機に晒されてる
すべては明るい未来のためだと言うけど
子供や母親たちが嘆く世界が なぜ明るいのか
俺たちは原発の奴隷ではない
女が世界の奴隷じゃないように
ありがとう ジョン
君と憲法がひとつになったとき
ぼくは闘うことにしたよ
日本を愛するがゆえにね
原発に反対する者は 過激派か犯罪者だという
この国の憲法に従うことが なぜ犯罪なんだろう
俺たちは自由に生まれてきた
そうだろう 教えてくれ
(主権在民、基本的人権、三権分立......)
決定権は俺たちにある
ジャン=ジャック・ルソーの贈り物
この国は平和主義
そうだろう 答えてくれ
死の灰が輸出され
劣化ウラン弾が子供たちを襲う
すべては明るい未来のためだと言うけど
子供や母親たちが嘆く世界が なぜ明るいのか
俺たちは原発の奴隷ではない
女が世界の奴隷じゃないように
ありがとう ジョン
君と憲法がひとつになったとき
ぼくは闘うことにしたよ
日本を愛するがゆえにね
殺人は死刑、無期、五年以上......刑法にあるのに
大量殺戮は未だに勲章なのか
ちなみに、私は、反原発ソングをひとつやふたつ作ったところで、政治の流れを変えることはできないと考えている人間です。
以下の事例は、すでに1年以上経過し、浜岡原発の停止も既成事実となったことなので、公表しておきます。
これは、2011年04月24日に、内閣府 意見等登録システムに、私が投稿した内容です。
◆ご意見の概要(100字以内)
予測される東海大地震を考慮し浜岡原発の稼働を停止し、廃炉にする方向で政策を進めること。
全国の原子炉を、耐用年数・地震および津波への対策の観点から総点検し、安全性に問題がある場合は停止させること。
◆ご意見及びその理由(800字以内)
(1)浜岡原発はユーラシアプレートとフィリピン海プレートと太平洋プレートの3つがぶつかり合う境界線上に建てられており、原発を建造する上で最も危険な地点に建てられているといえる。仮に、直ちに稼働を停止した場合でも、燃料棒の冷却に数十年かかる以上、今回の東北地方の震災で大陸プレートがずれ込んで来て、東海地域が地震に見舞われた場合、あるいは東海大地震が発生した場合、原発事故は避けなれないわけですが、稼働中よりは遥かに被害を小さく済ませることができますから、即刻稼働停止の英断を下すべきです。
(2)現在、日本で稼働中の原子炉の多くは、建造後40年近いものが多く、金属疲労等のリスクが懸念される状態でした。それに加え、地震・津波対策の基準が非常に甘く見積もられていることがわかりました。日本国人の生命を守ることが何よりも優先されなくてはなりません。安全性を第一に(間違っても、国民の生命よりも、電力会社の利権を優先させることなく)政策決定されることを望みます。
(3)原子力に代わるエネルギーの開発の研究と実用化に、国家予算を投入せねばなりません。原子力災害のリスクを考慮すると、原子力は決して安いエネルギーとは言えません。また、日本の国際的信用度を高めるためにも、他の国に新エネルギー開発の点でイニシアチブを取るべきです。例えば、海上風力発電は、風車5機で、原子炉1機分の発電量を賄うことができるまでに研究は進んでいます。自然環境と共存できる新しい発電方法の採用に、積極的に転換してゆくことを望みます。
浜岡原発の稼働停止決定は、当時の総理大臣であった菅氏によって、2011年05月06日 (金)になされました。NHK「かぶん」ブログに当時の記録があります。
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/100/81095.html
私の記憶では、記者からの質問に対し、当時の菅総理は三つの大陸プレートに言及したと思います。浜岡原発の稼働停止に至る論理構成は、私の投稿内容どおりです。
その後の中日新聞の報道から、浜岡原発の稼働停止決定の直前、当時の菅総理は相当逡巡したようで、社民党の福島党首からの駄目押しの電話を受けて決断したことを知りましたが、あの決定には、私の意見も多少は入っているように思われます。