国家中枢の殺人者たち

【曲名】 
国家中枢の殺人者たち 〜原発再稼働・瓦礫焼却・核廃棄物処分地化計画に抗議する
【アーティスト名】
飛鳥英二

【キャプション】
第一章 放射性物質を含む瓦礫の焼却は、ガス化したセシウムの空中噴霧になる。
・ゴミ焼却場は約850℃で焼く。 → セシウムの沸点は641℃、当然、ガス化する。
・[解説] 日本人の絆という集団的美徳が掲げられ、瓦礫の広域処理に反対するものは非国民とされる。つまり、日本人はセシウムの吸引が、善行として、事実上、強制されている。
・ガス化したセシウムは、約0.0006ミクロン。バグフィルターの孔は、約0.3ミクロン。フィルターに到達するまでに冷却されるとはいえ、外部への放出は避けられない­。

第二章 生命より、経済が優先され、原発再稼働が遂行される。
・福島第一の四号機のプールに、約10〜15年分の使用済み核燃料が保管されており、冷却が止まり、火災が発生すると、約13万8000人が癌で死ぬ。しかも、福島第一の­直下が、震源地になる可能性すらある。
浜岡原発は、ユーラシアプレートの下に、フィリピン海プレートがもぐりこむという特異点の上に建てられている。中電は、津波の防波堤さえ高くすれば、原発を再稼働させて­いいと、東海大地震をなめてかかっている。
大飯原発は、防波堤のかさ上げも、ベントフィルターも、免震事務棟もない。二号機と三号機の間を、活断層の疑いが濃厚なF−6断層が走り、原子炉の直下に破砕帯がある。

第三章 この国の中枢は、瓦礫の広域処理と、原発の再稼働により、最終的に、日本を世界の低レベル放射性廃棄物の最終処分場にしようとしている。
・2010年7月、IMFは日本に、消費税引き上げの提言をし、2011年7月に勧告をしてきた。2012年4月、日本は、IMFに600億ドル拠出すると発表。消費税増税も、TPP加盟も、IMFのためである。
・2012年10月、日本で、IMF世界銀行の合同総会開催。日本の中枢は、IMFを利用して、世界からの投資を呼び込みたい。福島第一は収束したことにしたい。"冷温停止「状態」です" "日本は安全です" "放射能の問題はないのです"
・いのちより、経済が優先される世界は、歪んでいる。日本中が放射性廃棄物のゴミ捨て場となり、人が住む土地や、水や、空気まで汚される世界。そのとき、子どもの未来は、日本人の魂はどうなるのか?
・ZERO−BECQUERELISM
放射能を測定し、記録せよ。過去のデータと突き合わせ、科学的データに基づき、事実を認識せよ。理性的であること、それが狂気に満ちた世界に対峙するための最期の武器である。

【スタッフ】
作詞:原田忠男
作曲:飛鳥英二
編曲:飛鳥英二

【歌詞】
サリンを ばら撒き
死刑に なるというのに
瓦礫を 焼いて
気化した セシウムを 吸わせる
それが 奴らのいう 正義

津波も 地震
対策は ない
ベントの フィルターも
取り付け 待たずに
反省 皆無の 稼働

この国の 中枢は クレイジー

世界中の 死の灰
最終 処分地
経済が 総てで
土地も 水も 
人も 命も 汚染 汚染 汚染......